
こんにちは。主婦エンジニアのAmyです。
今日は、アメリカのESLについてまとめていきたいと思います。
実際に1年間ESLに通ってみた感想についてはこちら。
ESLとは、English as a Second Languageの略で、英語を第二外国語としている人に向けた語学学校のことです。
ESLには種類がある
アメリカには英語が話せない人も多いので、英語を学べるところ(方法)は色々あります。自分の予算や、目的、居住地域と相談して決めてくださいね。
私が知る限り、ESLは大きく分けて以下の3つに分かれています。(Amyの独断による分類)
運営主体 | 費用1) | 年齢層 | 目的 |
---|---|---|---|
大学2)付属のESL |
有料 |
若い |
ESLの後、高等教育=大学へ進むことを目指している人が多い。アメリカの大学に入学・留学したい若者層(10代後半〜30代)が多い。 |
民間企業 | 有料 | ? |
多種多様。日常会話〜大学進学サポートまで。 |
図書館・協会・アダルトスクール |
無料〜有料 |
20代〜60代 *アダルトスクールは18歳〜 |
日常会話力を身につけることに主眼を置く。上級クラスになると、よりアカデミックな英語を勉強する機会も増える。 アダルトスクールの後、大学(コミカレ)に進むことを推奨される。 |
費用1)…費用は、コミカレでも無料のところはあるそうですが、私が住んでいる近くのコミカレは有料でした。図書館やアダルトスクールでのESLでは、教科書代のみ必要だったり、少額の授業料を支払う必要がある場所もあるそうです。実際に運営している場所によって1つ1つ違うので、興味がある場所が見つかったら直接問い合わせてみましょう。
大学2)…ここでいう大学は、地域に密着した2年制大学=コミュニティカレッジ(コミカレ):Community Collegeのことをさします。
ESLで英語力は伸びるのか?
結論から言って、とても伸びると思います。ただし、上記の表(目的)からわかる通り、伸びる方向が違います。
- 大学付属のESL:大学の授業の準備。文法・語彙力の強化・エッセイの書き方・ディスカッションなどの授業。
- アダルトスクールのESL:日常会話力・仕事ですぐに使える英会話力に主眼。基本的な文法の復習。
日本人の方は有料のものを好む(無料のものは効果がないと考える)傾向があるように思いますが、
駐在妻の方で英語が苦手=知識はあるけど使えない=会話ができない、というパターンであれば、若者に混じってもう一度「授業」を受けるよりも、基礎的なコミュニケーションを学べるアダルトスクールの方が適していると思います。
私が選んだのはAdult School (アダルトスクール)のESL
カリフォルニア州のサイトによると、アダルトスクールとは18歳以上の大人のための公共教育です。
Students can get a high school diploma, general education diploma (GED), learn about jobs, learn to speak English, and learn how to become a U.S. citizen.
このように、アダルトスクールには、ESL以外にも日本でいう高卒認定の資格が取れる授業や、職業訓練(就職面接の模擬練習やPCスキル、会計や銀行業務)、アメリカ市民になるために必要な勉強(テスト勉強や手続きの教授)が行われています。このほかにも、場所によってはダンスやヨガなどが開講されています。そのため、アダルトスクールには英語を第一言語とした地元住民も通っています。
アダルトスクールの一部にESLの授業があるというだけで、アダルトスクール=ESLというわけではありません。アダルトスクールで、ESL以外のクラスを取れば、当然周りにはネイティブの方もいます。
私がアダルトスクールのESLを選んだ理由
- 有料の英語の学校に通うことに抵抗があった。(無料の学校がよかった。)
- 日本人が少なそうだった。
- 家の近所だった。
- 日常会話力を上げたかった。
私がお会いした駐在妻の方に、「アダルトスクールのESLは簡単すぎる」とか「無料だから先生のレベルも生徒のレベルもそこそこ」なんて言われていたので正直あまり期待していなかったのですが、事前の期待値が低かった分、とても楽しんでいます。
入学時にレベル分けテストを受け、私はAdvancedのクラスに入ることができました。日本人は私しかおらず、周りの生徒(9割女性で駐在妻の方が多い)は自国では医者だったり弁護士だったり、デザイナーだったり博士号を持っていたりと優秀で面白い方ばかり。こんな色々な職種の方と一度に知り合いになれる機会は滅多にありません。
ビザの関係でアメリカで働くことはできないけれども、そのうち永住権をとって働けるようになるまで英語を磨くの!と意気込んでいて、とても刺激を受けます。勉強ももちろんですが、それぞれの国の仕事事情を聞くのは楽しいですね。
どうして無料ESLが存在するのか?
アメリカは移民の国です。そして、アメリカに来た以上は、アメリカに貢献できる人材になってほしいと思われています。
つまり、「貢献できる」=「労働力となる」ことが期待されているのです。
アメリカで働くためには、英語力が必要ですよね。なので、英語が話せない住民に、まずは生活ができる〜仕事でコミュニケーション力が取れるくらいの英語力をつけてもらおうと、政府が無料(もしくは少額)で開講できるようESLをサポートしているのです。
ちなみに、アダルトスクールのESL→大学付属のESL→大学というコースをたどる生徒も一定数存在します。
有料でいきなり大学付属のESLに入ることも可能ですが、あまりにも低いレベルから通うのはお金の無駄になります。大学には色々な年齢の方がいます。
焦らず、急ぎすぎず、まずは無料のESLで英会話に慣れてから、ステップアップする道もあることを覚えておいてくださいね!
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